相模原障害者殺傷事件について報告する機会があり、その準備のために、下記の資料などを読みました。関心のある方は是非お読みください。
① 木村草太「個人の尊重を定着させるために」現代思想44巻19号56頁以下
② 荒井裕樹「「相模原事件」が壊したもの」『まとまらない言葉を生きる』85頁以下
①は、同事件の背景、優生学などについて、「個人の尊厳」を規定した憲法13条前段の観点からその問題点を明らかにしています。文末には、立場や見解の異なる人とどのように対話をすべきかという点も軽く触れられています。東京都立大学教授、専門は憲法学。
②は、同事件から私たち一人ひとりが何を考えなければならないのかという点など比較的平易な言葉で解説されています。専門用語や大上段からの話に逃げず、言葉を丁寧に積み重ねている感じが大変印象的でした。同著内の他の内容も早く読みたいです。二松學舍大学准教授、専門は、障害者文化論、日本近現代文学。